琥珀色の戯言

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特盛!SF翻訳講座

特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話

特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話

本屋で偶然見つけて読んだのですが、非常に興味深く、面白い本でした。
僕にとっては、前半の「翻訳のコツ」とか「翻訳者にとって大事なこと」がとくに印象深かったです。
当たり前のことなのですが、「ただ、英語を正しい日本語にすればいいってものじゃない」というのは、読む側にとっては、わかっているつもりで、実はあんまり意識していないところではあるんですよね。
たとえば、
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&pg=20060522
↑のような話を読むと、「伝わる翻訳」と「読ませる翻訳」には、かなりの差があるものだなあ、と。

逆に、後半の「パソコン関連の話」というのは、僕にとってはあまり目新しくもないところはあったのですが、これに関しては、大森さんも「興味のない人は、読み飛ばしてもらってもいい」と書かれていますしね(なんだか勿体なくて、結局全部読みましたけど)。

僕は英語苦手なんですけど、海外文学に興味を持っていたら、もう少し英語が好きになっていたかもしれないなあ、とか思いながら読みました。海外SF好き、あるいは、「翻訳」という仕事に興味がある方にはとくにオススメです。

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