琥珀色の戯言

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古畑任三郎FINAL 第1夜

クリスティの『カーテン』あるいはクイーンの『Yの悲劇』かよ!と思いつつ、けっこうハマって観てしまいました。やっぱり「古畑」面白いなあ。

カーテン (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

カーテン (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)

Yの悲劇 (創元推理文庫 104-2)

以下ネタバレ感想。

でも、最後の天馬先生との対決シーンは、正直あんなにアッサリ白旗上げなくても、天馬先生が知らぬ存ぜぬで通せば、そう簡単に有罪にはならないんじゃないかなあ、という気はするんですよね。あの矢じりが証拠だって言っても、最初から欠けてたんだとかなんとか、言いようはあったのではないかなあ。15年前の話だし。そもそも、どうして古畑はあの記念碑の下に隠したとあんなに自信を持って言えたのだろうかと。それに、いくら主体性のない人間でも、あんなに簡単に思い通りには動かないと思うしねえ。だいたい、あの角砂糖のトリックにしても、そんなに予定通りの方向に倒れてきて、ちょうどいいところを打ったりできないってば。
とか、細かいツッコミどころはあったのですけど、それでもいちいちそういうことを言いたくなるくらい面白かったです。でも、なんだか今回は古畑の影が薄い感じがして、その割には他の登場人物もそんなに目立っていなくて、古畑=田村正和さんもちょっと神通力が落ちてきたかなあ、という気もしました。ただ、それでも、「これで最後」とか公言されてしまうのは寂しいし、もうやらないにしても、「完結」とか言わないでおいてほしかった。
ただ、今日の回を観た限りでは、「法の力で裁けない犯人を古畑が自らの手で裁いて自らは姿を消す」という「完結編」は無くなったみたいなので、それはそれでよかったです。

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