琥珀色の戯言

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人間は考える葦である

きまぐれ遊歩道 (新潮文庫)

きまぐれ遊歩道 (新潮文庫)

↑の本には、星新一版「トリビアの泉」のようなコーナーがあるのだが、そのなかで、パスカルの有名なこの言葉に【葦はイネ科の植物。葦はいずれ枯れるのを知らないでいるが、人間はそれを知っていることがちがう」との意味である。パスカルの父は官吏で、「数学なんか勉強してもむだだ」と言い、むすこは好奇心を抱き、まず、その分野で業績を残した。】という解説を加えている。
 僕はこの言葉を「人間は『考えることができる』ということができるという点が、唯一ほかの生物よりも優れているのだ」と解釈していたのだが、本来は、「死を意識できる存在である」という意味だったようだ。あるいは、「考える」というのは、「死を意識する」というのと同義なのかもしれないが。

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