琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

いま、ブログが抱えている病

 最近のブログにも「キーワードリンク」とか「お気に入りシステム」があるから、とは言うけれど、あれは所詮「ブログを運営している各企業にとっての集客道具」であることも事実なわけで、逆に同じブログシステムの中での「囲い込み」を促進している面もあるわけです。『琥珀色の戯言』に来てくださる方には、はてなユーザーの割合がものすごく高い印象がありますし。
 その一方で、長年続けているうちに、上位が固定してしまって「一部の高レベルの人たちだけが内輪で盛り上がって楽しんでいる」という状況になってしまい、相手にされない初心者はせっかく書きはじめてもすぐに挫折してしまう、という状況は、まさに「日記才人の病」でありましたし、現在も多くのブログシステムが抱えている病でもあるのです。
 嫌になってやめる人がいても、どんどん新しい人がやってくるという右肩上がりの時代ではなくなった今の各ブログシステムにとっては、「一度入ってきた人にいかに続けてもらうか?」というのは切実な問題であり、「はてなスター」なんていう「賞賛しかできないシステム」が拒否権なしで実装された裏には、「はてな」運営サイドが感じている「閉塞感」みたいなものが象徴されているような気もするのです。「はてな」にとっては、「はてなスター」を嫌うような声の大きいベテランブロガーたちも1ユーザーなら、1週間に1回しか記事を書かないけれど有料オプションを使ってくれるようなユーザーも1ユーザーなわけですし。
 今のままでは「高レベルの少数のプレイヤーだけが閑散とした世界で『このゲーム、敵が弱くてつまんない!』と文句ばかり言っているようなオンラインゲーム」みたいになってしまうのではないかと「はてな」運営側は危惧しているのかもしれません。
 結局のところ、今の時点では「はてなスターが嫌なので、はてなダイアリーから移転します」というブロガーは僕が知る範囲ではいませんし、僕もそうなのですが、むしろ「はてなスター、ムカつく!」なんてネタにしてそれなりに楽しんでいるんですよね。こういうのはヘビーブロガーの悲しい性で、移転することによるさまざまな面倒くささやデメリットを考えたら、この仕様の変化でものすごく重くなるとかいうようなことにでもならないかぎり、そこに地盤をつくってしまっている人は、なかなか動けないわけです。
 それならば、「新しく入ってきた人を少しでもいい気分にさせて、続けてもらえるシステムの導入」を優先するのも「企業努力」として理解はできるのです。
 「はてなスター」そのものはまだまだ洗練されたシステムとは言いがたいのですが、これが生み出された背景を考えると、ブログシステムを運営するのも大変になってきているのだなあ、と考えずにはいられません。

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