計11作品がノミネート。
僕は今年は珍しく5冊も読んでます。いや、「も」って本当に読んでいる人からすれば、自慢にも何にもならないんだということはわかってますが。でも、「あんたはなんのかんの言って、流行りモノ好きだよね」と最近言われてショックを受けてます。
まあ、それはさておき、候補作についてなのですが、まさかここでも『容疑者X』ということはないでしょうし、『東京タワー』なんてのは、いまさら書店員さんたちが「売りたい!」と思わなくても「売れてる!」のですからどうかな、と。『さくら』なんて、「第2のセカチュー」的に売りたい雰囲気がアリアリだったのですが、作中に急激にダークな世界観が登場してしまって「なんじゃこりゃ?」という感じでいまひとつ社会現象には届きませんでしたし(むしろ「ホラー小説大賞」とかあげておけばよかったかもしれない)、伊坂幸太郎さんは2冊あるので票が割れそう。
うーん、基本的にこの賞のコンセプトというのは「すごく面白い本なのに、なぜかあまり世間に認知されていない(要するに売れていない)本を、出版社などのしがらみを持たない専門家たちが自らの手でアピールしよう、というもののはずで、すでに評価されている本への「残念直木賞」になってしまうというのはちょっと寂しい気がするんですよね。そういう意味では、今年のノミネートは、僕が5冊も読んでいるくらい「売れ線寄り」になってしまっているような印象もあります。
『博士の愛した数式』が映画化もされてこれだけ本が売れたのも、きっかけはこの「本屋大賞」だったし、セールス的にもかなりの影響力を持っている賞になっていると思うので、「こんな人がいるのか!」というような本がノミネートされてほしいなあ。
僕の予想は、
1位
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/08/05
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2位
- 作者: 古川日出男
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/04/22
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3位
- 作者: 島本理生
- 出版社/メーカー: 角川書店
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しかし、「本屋大賞」って、いままでの2作は映画化(あるいは予定)なので、今度もメディアミックスしやすい作品が選ばれたりするのでしょうか。だとしたら……