琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

あるブログの「終わり」

サンキューミュージック。
↑のブログを少しでいいので読んでみていただきたいのです。
率直に言うと、「とくにめずらしくもない女性の日常日記」なのですが、筆者がもうすぐ結婚する、というのがひとつのアクセントになっています。

僕は調べものをしていて偶然このブログを見つけたのですが、ざっと眺めてみて、このブログに対するひとつのぬぐえない違和感を感じたのです。
そう、その違和感の正体とは、「なんでこのブログはこの2006年10月で終わっているのだろう?」という疑問。

このブログには、一般的な「終わるブログ」に特徴的な「とにかく読者のリアクションを求める言動」はないし、誰かと喧嘩している様子もありません。書かれていることも、揉め事の原因になるようなものではなさそうです。そもそも、この内容でずっと続けてきたのであれば少なくとも披露宴までは書き続けるはずなのに、移転告知もないし、なんだか水族館でマンボウが泳いでいくのを頭から眺めていったときのような居心地の悪さがあるんですよね。「えっ?この胴体の途中まででおしまい?」みたいな。

第三者としては、急に結婚がダメになったのか?とか、身内バレしてしまったのか?とか、いろいろな「突然の事情」を想像してしまうのですが、その「真相」は僕にはわかりません。1年前から更新が停止されているサイトに、最近見始めたばかりの僕が尋ねるのも気が引けますし。

本当に、ブログっていうのは、傍からみると「なんでこんなふうに終わってしまうのだろう?」と感じるような終わりかたが多いですよね。この間『ブログ引退表明サービス』なんていうのが話題になりましたが、現在の
『ブログ引退表明サービス』
は、むしろ「移転告知」とか「宣伝の場」になってしまっているような感じです。
普通の「終わるブログ」には、「引退表明」なんて存在しません。
これってまさに「多くの死んでしまう人は『遺言』を遺さない(あるいは遺せない)」というのと同じなのかもしれませんね。ブログって、書いている本人ですら、これで終わることを意識しないで書いたエントリが、「末期の言葉」になりがちなのです。

でも、この『サンキューミュージック。』の途切れ方は、やっぱり気にはなりますよね。
「どうせ誰も読んでないし、めんどくさいからやめた」だけなのかもしれませんけど。

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