琥珀色の戯言

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「2008年本屋大賞」は伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』

本屋大賞(公式サイト)

本屋大賞:伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」に - 毎日jp(毎日新聞)

 全国の書店員が「一番売りたい本」を選ぶ「2008年本屋大賞」が伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」(新潮社)に決まり、東京都内で8日発表された。

 本屋大賞は今年5回目。06年12月からの1年間に刊行された日本の小説を対象に、全国の349書店426人が投票した。伊坂さんは「書店員さんに『あんなやつを選ばなければよかった』と言われないように、今後も頑張ります」とあいさつした。

大賞 『ゴールデンスランバー』 著/伊坂幸太郎(新潮社) 509.5点
2位 『サクリファイス』 著/近藤史恵(新潮社) 312点
3位 『有頂天家族』 著/森見登美彦幻冬舎) 280.5点

 伊坂さん、おめでとうございます。
 受賞作が売れる、という意味では、いまや直木賞芥川賞と並ぶ権威となりつつある「本屋大賞」だけに、これまで選考委員たちの「人間が描けていない攻撃」で、ずっと直木賞に手が届かなかった伊坂さんにとっては、嬉しい受賞だったのではないでしょうか。
 「書店員に愛される作家」としては、森見登美彦さんより「先輩」なわけですし、今回は、「これという作品もないし、そろそろ伊坂さんに……」と空気もあったのかもしれません。
 でも、『ゴールデンスランバー』かあ、うーん……「力作」なのは認めるけど、僕は「伊坂さんの政治的な主張が強すぎる」ことと「あまりに主人公に都合が良すぎる展開」が好きになれなかったんですよね。
 この作品にあげるなら、『死神の精度』か『アヒルと鴨のコインロッカー』のときに獲ってほしかった……

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