琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

もいちど修学旅行をしてみたいと思ったのだ ☆☆☆☆


もいちど修学旅行をしてみたいと思ったのだ

もいちど修学旅行をしてみたいと思ったのだ

内容紹介
高校生にわかるまい!これが本当の修学旅行
北は北海道から南は九州、そして韓国まで、国内の観光名所42箇所+韓国を、生徒役の著者、
引率役のライター、記録係のカメラマンの「オヤジ3人」が旅する姿を、軽妙な文章と写真で紹介する紀行エッセイ

 ライター・北尾トロさんをはじめとする中年男3人組が、「修学旅行の定番のベタな観光地」を再訪するという企画を集めたものです。
 僕の小学校の修学旅行は長崎で、中学の修学旅行は京都・奈良だったのですが、この本を読んで、「やっぱり、修学旅行の目的地になるような観光地というのは、それなりの魅力があるのだな」ということがわかったような気がします。当時は、「京都や奈良なんて、仏像と寺しかないからつまらないなあ」なんて不満たらたらだったのですが、もう一度京都に行ってみたくなりましたよあらためて。
 こういう「ベタな観光地」って、図書館の「世界文学全集」と同じで、小中学生の頃には、「こんな子どもじみたもの読みたくない」という感じで、大人になってみると、「読んでおくべき本だったんだろうけど、いまさらこんな『子ども向けの本』を読むのは恥ずかしい」という気分になりがちなんですよね。

 この本、そういう「いまさら行くのは恥ずかしい気がする観光地」の魅力が満載です。写真も楽しい。
 後半のほうはちょっと息切れというか、「普通の大人の旅行」になってしまっている気もするんですけど、「大人のための観光ガイド」として、なかなか興味深い本になっています。

 もうあと人生半分も残ってないのに、日本にも、まだまだ行っていない場所がたくさんあるよなあ……

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