琥珀色の戯言

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マイレージ・マイライフ ☆☆☆


映画『マイレージ・マイライフ』公式サイト

ストーリー:仕事で年間322日も出張するライアン(ジョージ・クルーニー)の目標は、航空会社のマイレージを1000万マイル貯めること。彼の人生哲学は、バックパックに入らない荷物はいっさい背負わないこと。ある日、ライアンは自分と同じように出張で各地を飛び回っているアレックス(ヴェラ・ファーミガ)と出会い、意気投合するが……。

2010年12本目の劇場鑑賞作品。

6月26日、土曜日の18時からの回を鑑賞。観客は20人くらいでした。

僕のまわりの「マイレージマニア」のことを思い浮かべながらぼんやりと観たのですが、正直、「つまらなくはないんだけど、レンタルDVDで十分」だったかも。
この映画、ゴールデン・グローブ賞の「最優秀脚本賞」など、さまざまな賞を獲得し、アカデミー賞にも作品賞・監督賞・最優秀主演男優賞などにノミネートされたのですが、主人公・ライアンに対して、「お前は人間嫌いの個人主義者だ」なんて説教する周囲の人たちがおせっかいにしか思えないし、若い女の子のちょっとした言葉で、すぐに自分のライフスタイルに悩んでしまうライアンにも、「そのくらいで動揺するようなヤツが、よくいままでそれでやってこられたもんだな」としか感じませんでした。
それに、この映画の登場人物って、みんなすぐに、言葉だけで「説得」されすぎちゃうような気がするんですよ。
人生観って、そんな簡単なものじゃないし、あの程度のことで、会社が一度決めた方針を転換するとも思えない。

そもそも、ライアンは別に「人間嫌い」じゃないよね。「結婚しない主義」ではあるだろうけど。
この映画を観ていると、アメリカというのは、日本よりもさらに「結婚」とか「家族」に関する周囲や社会全体からのプレッシャーが強いのかもしれないな、と感じます。
あと、「リストラ」についての描写もなんだか中途半端で、結局のところ、いろんな要素があるんだけど、何が言いたいのかよくわからない映画でした。
それでも、あっさり「転向」しちゃうよりはマシか……
いままでに観たジョージ・クルーニー主演の映画のなかでは、僕にはいちばん面白かったかな。

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