琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

TRFだった時代

 この間の土曜日だったか、車でFMを流していたら、ゲストに活動を再開したTRFが出演していて、リスナーの思い出の曲として"Boy meets girl"がかけられた。ハンドルを握りながら、僕はなんだかものすごく感傷的な気分になってしまったのだ。あの時代、小室哲哉の音楽が街に溢れかえっていて、僕はどちらかというと小室サウンドに対して懐疑的だったのだけれど、あれからそれなりの月日がたった今、もはや「時代のアダ花」のようになってしまったはずの小室サウンドが、現在の僕にはとても心地よく聴こえたのだ。
 "Boy meets Girl"の、あの無節操なくらいのポジティブさって、当時は本当に「能天気だよなあ」なんて感じていたのだけれど、今聴いてみれば、なんだか、あの頃は、ああいうキラキラした時代だったんじゃないかとすら思えてくる。もちろん、僕の人生にそんなキラキラした時代なんて存在しなかったし、たぶんこれからも存在しないのだろうが、それでも、昔はよかった的な感傷が、この曲にこんなにつまっていたということに僕は驚くばかりだ。近い将来、小室サウンドが見直される時期が来るのではないかなあ、となんとなく感じている。

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