琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

バーチャルな「勝ち組」に捧ぐ

http://blog.livedoor.jp/springflavor122/archives/50165246.html

いろんなところで叩かれているみたいなのですが、僕がこの文章を読んで感じたのは、「なんてこの人は、こんなに自分のことを『勝ち組』だと思い込めるのだろう?」ということで、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。いや、こういうのが若さなのかな、と言ってしまえばそれまでなんですが。
で、彼女が実際にやっていることといえば、マスコミ業界に擦り寄っていくことと、起業サークルを宣伝していることだったりするわけで。なんかわかりやすい『勝ち組』だね。

ちょっと脱線しますが、僕は常々ネットで「愛国心」とかを煽っている人たちに対して違和感を感じているのです。それはなぜかというと「じゃあ、そういう君たちは戦場に行く覚悟があるの?」という一点に尽きるのですよ。国としての「日本」が「北朝鮮と戦って、拉致被害者を取り戻すべき」だという理論はわかるのですが、その一方で、もし戦争をやるとしたら、ひとりの人間としての「自分」は、北朝鮮の兵隊と血を流して戦って死ぬかもしれないのですよ。「そんなの自衛隊がやってくれるさ」「アメリカ軍がやってくれるさ」って、本当に思っているとしたら、それは「平和ボケの人びと」と同義か、あるいはもっと無責任な人びとなのではないでしょうか。いや、ブログとかネットって、「自分がオピニオンリーダーになったような気分に浸れるツール」ではあるんですけど、客観的にみれば、僕らなんて戦争になれば一兵卒でしかなくて、「プライベート・ライアン」の冒頭の海岸の戦闘シーンで腸をべろーんって出して死んでる人とか、ジオングと闘っているガンダムに「じゃまだ!」ってちょっと蹴られてやられちゃうザクとかそういう存在なわけですよ。にもかかわらず、「天下国家の立場を代弁する」というのは、自分自身は偉くなった感じで爽快なのかもしれないけれど、リアルの自分の首を絞めまくっているということなのです。それでさ、そういう「愛国者」たちが増えていることで一番喜んでいるのは、紛れもなく為政者なんですよね。国の姿勢を語る前に、お前の心のなかはどうなんだ?他人に「死ね」と言うだけだったら、そんなにラクなことはないだろうけどさ。

それにしても、マスメディアで発言する、あるいはしたがる立場の人って、多くがこのはあちゅうさんのような「勝ち組意識のカタマリ」か、「偏向的弱者保護主義者」なのではないかなあ。そりゃあ、普通の人たちの「実感」と乖離していくのは当然なのではないか、と。

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