琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

骨だけで泳ぐ魚

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/711045.html

「いやこれは伝統的な『包丁の技術』なのだから」
というような声のほうがむしろ大きいみたいなのですが、僕はもし自分がその店に行ってこれをやられたら「凄いな」とは思うけれど、目の前の刺身はものすごく食べづらいと思います。うわ、あの魚、こっち見てるよ…みたいな。

http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20060428#p3
↑に書いたように、僕は子供の頃から「過剰な擬人化」にとらわれがちだったものですから、「もし自分が食われるとしたら、そんなふうにもてあそばれるのは辛いだろうな」とか想像してしまうんですよね。
だから、これを観て、不快になってしまう人の気持ちはわかります。
ただ、僕もオトナなので、この技術の凄さは理解できますし、「この偽善者め!」って言う人がいるのもしょうがないとは思います。
そして、こういうものに対して「凄いものは凄いんだから、素直に評価しろよ」という人がいたり、「食べ物なんだから、あまり考えすぎても疲れるだけだ」という人がいたり、「自分があんなふうに食べられている姿を想像すると見ていられない」というような多種多様の価値観が許されていることそのものが、たぶん「正解」なのでしょう。

35. Posted by   2006年06月27日 15:25
私はこれ恐ろしくてたまらないよ…
立派な職人芸だという気持ちもわからないでもないけど、
こういう画を見た時自然に「痛そう・辛そう」と感じてしまうのは変なのかな?
やたらに反愛護団体と言ってる人は、そういう他人の気持ちを想像する心理も否定するの?

テレビで放映する側の意図をそのまま受け止める必要ないし、抗議したっていいんじゃないかな。

僕は「抗議」までする気にはなれませんが(僕だって魚食べてるし、抗議できる立場かどうか自信もないので)、このコメントが、いちばん僕の気持ちに近いなあ、と思いました。

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