琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

カーズ ☆☆☆☆

カーズ [DVD]

カーズ [DVD]

 僕は今まで、ディズニーのアニメってあんまり面白いと思って観たことが無かったのですけど、この『カーズ』は本当に楽しめました。こういうのって、まさに「アニメでしか表現できない世界」だよなあ。

レーシング・スポーツの最高峰、ピストン・カップに出場する若きレーサー、ライトニング・マックィーン。ルーキーながら、その天才的素質によって、彼は既に多くのファンを獲得していた。狙うはピストン・カップ史上初となる新人チャンピオン。しかし、決勝レースが開催されるカリフォルニアに向かう途中、思わぬトラブルに巻き込まれ、ルート66沿いにある"地図から消えた古い町、ラジエーター・スプリングス"に迷い込んでしまう。早くレース場に到着しなければならないマックィーンだが、自らが滅茶苦茶にした道路の補修工事を命ぜられ、しばらくその町に留まることになってしまうのだった。しかし、ラジエーター・スプリングスで過ごすうちに、マックィーンは徐々に住民たちに親しみを感じ始めていた。それは、自分だけが勝つことしか考えなかった独りぼっちの彼が知らなかった、《家族のような温かい関係》だった。だが、遂にレースの日がやって来た。彼は決勝レースに間に合うのか!?仲間たちとの運命はー!? (Amazonでの「ストーリー紹介」より)

 何がこの映画の凄さかというと、なんといってもこの「映像」なんですよね。アニメーションとは思えないというか、アニメーションだからこそ表現できる圧倒的なスピード感。ストーリーは、もう「お約束!」と叫びたくなってしまうような、キムタクの「エンジン」とか「シムソンズ」(あるいは、その元ネタになった数々の有名作品)を彷彿とさせるようなベタな人間(車か…)ドラマなんですけど、それが「車の世界」であることのよって、ものすごくすんなりと受け入れられるような気がするのです。
 そして、僕が強調しておきたいのは、この『カーズ』という映画を作るにあたっての、スタッフの「世界観」へのこだわり。途中、登場する車たちが「食事」をするシーンがあるのですが、彼らはもちろんガソリンを「給油」するのです。でも、そういう場面って、普通のアニメーションだったら、一瞬だけ車から「人間の手」みたいなのが出てきて、給油ホースを掴んだりしがちですよね。でも、この映画の中では、ちゃんと機械がホースを掴んで給油するようになっています。「だから何?」って言われてしまうようなことなのかもしれませんが、僕はこういう作品のなかで、「都合のいい部分だけの人間化」を観るとものすごく興醒めしてしまうので、「彼らは人間的である。でも、車なのだ」というルールにこだわりきったこの作品は、本当に素晴らしいと感じるのです。
 男の子的には、レースシーンを観ているだけでもワクワクできますし、僕が子供の頃これを観たら、絶対にライトニング・マックィーンのミニカーを欲しがっていたと思います。

アクセスカウンター