- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2008/04/11
- メディア: DVD
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内容紹介
鳥肌、総立ち。
世界を巻き込む“呪い”の連鎖は、一人の女の誘惑から始まる。
呪われた王国へ、男は海の向こうからやって来た。どんな戦士も適わなかった怪物グレンデルを倒し、名を馳せるために。鎧も武器も要らない。相手が素手なら、こちらも生身で戦うまで。そんな恐れ知らずの勇者に仕掛けられた甘い誘惑・・・。手にしたものは莫大な富、永遠の力、そして偉大なる王の称号。しかし、栄光の先には恐るべき代償が待っていた――!
伝説の冒険物語を、最新のテクノロジーで映画化。レイ・ウィンストンが英雄ベオウルフ、アンジェリーナ・ジョリーが魅惑の“怪物の母”を熱演。監督ロバート・ゼメキスは革新的なパフォーマンス・キャプチャー技術を駆使し、実写とCGを融合させた驚異の映像世界を創り上げた。怪物グレンデルとの死闘、ドラゴンとの一騎打ち…魔物たちが大地を跋扈し、英雄たちが武勇を競った世界が眼前に現れる。英雄ベオウルフここにあり!
「剣と魔法のファンタジー世界(って、この作品に「攻撃魔法」は出てきませんが)」に憧れたことがある人にとっては、この作品で繰り広げられる映像世界というのは、かなり楽しめるものではないかと思います。あるいは、ロバート・ゼメキス監督が御執心だという「パフォーマンス・キャプチャー技術」に素直に感動できる人にも。
原作はイギリス文学最古の叙事詩で、かの国ではものすごく有名な話だそうなのですが、逆に、ちょっとファンタジー慣れしている人にとっては、そんなに目新しい話ではありません。
それでも、筋骨隆々とした勇者・ベオウルフが肉体を駆使して怪物グレンデルや巨大ドラゴンと戦う映像は、かなり魅力的なんですよね。
僕も「ベタなストーリーだなあ」と思いつつ、けっこうワクワクしながら観てしまいました。
肉体派ファンタジー映画としては、けっしてつまらないわけではないんです。
しかしながら、この映画で最も印象に残ったシーンは、勇者ベオウルフが、「魔物には人工的な武器や防具は通用せん!」と言い放って、なぜか鎧を脱ぎ、武器を捨て、素っ裸でグレンデルと闘ったところでした。
どこが印象的だったかというと、ベオウルフは素っ裸なわけですから、まあ、普通に撮っていたら、局所が映ってしまうはずです。
ところが、この作品では、「ハリウッド映画の最新鋭の技術を駆使して」、遺体が転がっていたり、敵の武器の陰になったりして、間一髪のところでベオウルフの局部が隠されまくります。そのわざとらしさといったら、真剣な戦闘シーンのはずなのに「今度はどうやって『隠す』んだ?」ということばかりが気になってしまうくらい。
これ、絶対わざとやっていると思うのですが、そういえば『Mr&Mrsスミス』でも、アンジェリーナ・ジョリーがブラッド・ピットをボコボコにするシーンが堂々と映像化されていたにもかかわらず、「男性が女性に暴力をふるうシーンはNG」ということで、逆のシーンは物陰に隠されたり、シルエットになったりして、「モロ出し」を避けていました。
こういうのって制作側の「規制を逆利用したお遊び」なのかもしれませんが、この『ベオウルフ』の場合は、「そのシーンで吹き出してしまった」「一番印象に残ったのは、あの『局部隠し』」という感想があまりに多いみたいです。これもある種の「一点豪華主義」なのか?
でも、大金を投じ、豪華キャストを選び抜き、最新の技術を駆使して、こんな映画を作ってしまうハリウッド映画って、ある意味「とてつもない」のかもしれませんね。映画『キャシャーン』で大熱演していた唐沢寿明さんなんて、まだまだ「普通」の範疇なのかな。