琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

2008年の『琥珀色の戯言』を振り返って

2008年最後のエントリということで、今年書いたもののなかで、僕自身の思い入れが強いもの、比較的反響があったものをまとめておきます。
本については29日にまとめていますので、今回はそれ以外の話題に関して。


「産めない」と「産まない」の違い(1/20)

かなりとりとめのない話で、お目汚しではあると思うのですが、生きていて最も怖いことは、「何かができないこと」ではなくて、「何かができる可能性が失われていくこと」なのではないかなというようなことを最近よく考えています。そういうのって、いくら勉強したって、そう簡単に「克服」できるようなものじゃない。


「こんなものに金を払う価値なんてない」(1/30)

みんな、「お金も払いたくないようなもの」なんて観ているほど人生は長くないし、君たちが自由に使える時間なんて、もう残りわずかなものだぞ。悪いことは言わないから、「タダだけどそんなに観たくないもの」より「金を払ってでも観たいもの」を先に観ておけ。

これについては今も同じ考えなのですが、最近は、「お金を払ってても見たい、聞きたいもの」(僕にとってはちょっと古いラジオ番組とかゲームの映像など)を、もっと簡単かつ著作者にもメリットがある形で手に入れることができないものか、と思っています。


第138回芥川賞選評 (2/11)
第139回芥川賞選評 (8/11)

「選評のまとめ」も、すっかり恒例になりました。


バイトを1日で辞めてしまった女の子の話 (2/13)

まだ僕が大学生だった頃、後輩にかわいい(というか、最近の言葉にすると「天然」という感じ)後輩がいたのだが、彼女があるファーストフード店のバイトを始めたときのこと。そのバイトがあまりにキツかったので、彼女はたった一日働いただけで音をあげてバイトを辞めてしまったのだ。

先日、風の噂で彼女が結婚したことを聞きました。


もし、あなたが本当に「読んでほしい」と思っているならば(2/15)

「奥ゆかしさ」は人間としては大きな美徳だが、「たくさんの人に読んでもらおう」というような「厚かましい願望」を満たそうとするのならば、自分の「プライド」という名目の「羞恥心」をとりあえずちょっと捨ててみたほうが良いんじゃないかと思う。


はてブの人たちが偉そうにしている理由 (3/4)
『はてな』を窒息させる「理論派ブックマーカー」 (3/6)
はてブの人たちが偉そうにしている理由 (3/13)

3つまとめて。
最近は、あまりにも程度が低いものは「自然淘汰」されていくのかな、という気がしています。


「愛している」と言ってくれ (4/1)

 皆様、ご協力本当にありがとうございました。もう一生こんなにスターをつけてもらえることはないだろうと思っていたのですが……


某有名アーティストの「今でも後悔している昔の彼女の話」 (4/4)

「酷い男」と「男のプライドを理解できない女」の話、なのかもしれないけれど、僕はこの話、とても強く印象に残っています。


物語を「消化」できない大人たちへ (4/12)

どんな物語にも学ぶべきところはあるし、どんな物語にも疑うべきところはあるのなら、あとは、「それをどう消化し、自分に有益なかたちで吸収していくか」なんですよね。


(ネット依存症者のための)ネットで時間を浪費しないための十ヶ条 (5/16)

残念ながら、僕も相変わらず守れていませんが……


「はてな」はサービス業失格 (6/4)

どうみても、「『はてな』がインターネットの理想を語れば語るほど、一般的なネットユーザーは引いていく」だけなのでは。


インターネット時代の「孤独」 (7/9)

たぶん、「インターネットによって癒される孤独」というのは、確実にあるのだと思う。

でも、その一方で、「インターネットによって思い知らされる孤独」っていうのもあるのだろう。


「はてなダイアリー」が「アメブロ」に勝てない理由 (8/23)

はてな」の場合は、「つながりやすい」というか、「スパムじゃないけど、つながるとめんどくさい相手につながっちゃう」というところもあるんじゃないかと思いますけど。


「こんな人がいつか子の親になってしまうなんて!」 (8/25)

「子供がいる」というのは、それだけでそんなに素晴らしいことなのだろうか?

誰かに対して、「こんな人が子供の親になるなんて!」と言い放てるほど、「完璧な親」が、そんなに存在するのだろうか?


志村けんさんの「元彼が近所に引っ越してきた女性へのアドバイス」 (10/20)

ああ、志村さんは「大人」だなあ……


昨日、子供が生まれた。 (10/30)

これは、僕にとってもすごく大切なエントリになりました。
本当にありがとうございました。


「読書」についての覚え書き (11/19)

さまざまな人が語る「自分の読書スタイル」。結局、正解なんてないんだよなあ。


それでも、「努力すれば報われる (12/3)

「努力することしかできない人間」は不幸だと感じるかもしれないけれど、「努力することに希望すら持てない人間」は、もっと不幸です。

 考えてみれば、それこそが今の「希望格差社会」ってやつなのでしょうね。


「コミュニケーション能力」について考える (12/23)

大概の人と人との関係には「良い」も「悪い」もなくて(あるいは、「良い」と「悪い」が入り混じっていて)、いわゆる「非コミュ」というのは、「人間関係における完全主義者」なのかな、とも感じます。

<総括>
今年は前半がネット関連の話題、後半は「人生・生活」関連の話題が多かったみたいです。
それにしても、けっこうたくさん書いたなあ、とあらためて感じます。
今年いちばんよかったのは、とりあえずコンスタントに1年間更新できたこと、そして、やっぱり子供が生まれたことかな。
まだ生後2か月。今夜は人生初の年越しを迎えて、ベッドの中でフンフンと落ち着かない様子です。



それでは皆様、よいお年を!
 

アクセスカウンター