琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

"Go home and love your family."

参考リンク:マザー・テレサの名言から考える「今、自分にできること。」 : earth in us.
↑のエントリを読んで、僕はマザー・テレサのある言葉を思い出しました。

ノーベル平和賞を受賞したとき、インタビュアーに「世界平和について我々にできることは?」と尋ねられたマザー・テレサはこう答えたそうです。

「帰って、家族を大切にしてあげてください」

Wikipedia(英語版)より。

In 1979, Mother Teresa was awarded the Nobel Peace Prize, "for work undertaken in the struggle to overcome poverty and distress, which also constitute a threat to peace." She refused the conventional ceremonial banquet given to laureates, and asked that the $6,000 funds be diverted to the poor in Calcutta, claiming the money would permit her to feed hundreds of needy for a year. She is stated to have said that earthly rewards were important only if they helped her help the world’s needy. When Mother Teresa received the prize, she was asked, "What can we do to promote world peace?" Her answer was simple: "Go home and love your family." In the same year, she was also awarded the Balzan Prize for promoting peace and brotherhood among the nations.

「世界平和」という「大きな目標」について問われたマザー・テレサが答えたのが、この言葉。
彼女のさまざまな名言のなかで、僕はこれがいちばん好きです。
思い返すたびに、自戒せずにはいられません。


人間って、どうしても、「より大きなもの」について考えたり、語ったりしたくなるものです。
「大きなもの」を語ることによって、自分も偉大な存在になったように錯覚してしまい、自分に酔ってしまう。
ネットのなかでは、なおさら。


でも、そうやっているうちに、「社会」とか「日本人」とかいう大きな「分類」でものごとを見るようになり、ひとりひとりの顔がわからなくなっていきます。
「百人を救うためなら、十人の犠牲は仕方が無い」と、「客観的に」言い放てるようになる。


マザー・テレサは、「自分の家族だけが幸せになるようにしろ」と言っているわけではなくて、「まず、自分の身近なところにいる人の顔をしっかり見て、大切にしなさい」と言っているのです。
そうすることによって、誰にでも、大切な人がいるのだ」ということを想像することができる。自分にとっての家族のように。
ひとりひとりがそういう意識を持てれば、たぶん、世界は変わるはずです。


僕は、ネットで自分が「大義」を訴えたくなるときに、この言葉を心の中で呟きます。
家に早く帰って、家族を大切にするというのは、僕にとって、夜更かししてネットで「正しいこと」を主張するよりも、はるかに難しいことだから。

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