琥珀色の戯言

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芥川賞:津村さん 直木賞は天童さんと山本さんが受賞


芥川賞:津村さん 直木賞は天童さんと山本さんが受賞(毎日jp)

第140回芥川・直木賞日本文学振興会主催)の選考委員会が15日、東京・築地の「新喜楽」で開かれ、芥川賞津村記久子さん(30)の「ポトスライムの舟」(群像11月号)に、直木賞天童荒太さん(48)の「悼む人」(文芸春秋)、山本兼一さん(52)の「利休にたずねよ」(PHP研究所)に決まった。

下馬評からすると、順当な結果、なのかもしれませんが、
文学賞メッタ斬り!|第140回芥川賞・直木賞選考会
↑の『悼む人』のレビューを読んでいた僕としては、正直、「トンデモ小説」にしか思えないのですが……
でも、それはそれで読んでみたくもなったのも事実。

豊崎:そういう方のことをあれこれ言うもんじゃないんですけど…………………ほんっと読んでて退屈だったなあ(笑)。だって単調なんですよ、とにかく悼んでばっかりで、意外性がまったくない。まあ、いいひとって大概つまんない生きもんって相場が決まってるんだから、しょうがないのかな。果してこれを推す選考委員がいるのでしょうか。

大森:ちょっと想像つかないですね。人間が描けてる描けてないにうるさい渡辺淳一先生に、ぜひ忌憚のないご意見を言っていただきたい。こんなひとがはたしているのか。いるんだけど(笑)。

豊崎:ああ、はじめてジュンちゃんと連帯できるかもしれない!あんたの言うとおりだよ、と。そして受賞できなかった天童さんを、みんなで悼ませていただきましょう。

で、この作品が受賞してしまった、と。ううっ、これはこれで興味をそそられるなあ……
それにしても、本当に恩田陸さんは「ついてない」。「メッタ斬り」でも書かれているように、『夜のピクニック』か、せめて『チョコレートコスモス』で候補になっていれば受賞していたのかもしれないのに、

豊崎:恩田陸さんは、『きのうの世界』を悼む前に、まずは過去二回の候補作についても悼ませていただきたい作家です。

大森:『ユージニア』と『蒲公英草紙』ね。で、今回がよりにもよって『きのうの世界』。芥川賞候補鹿島田真希さんじゃないけど、おそらく6回しかない大切な候補歴の1回を『きのうの世界』で使ってしまうとはどういうことなのか。今までの恩田作品の中でも、直木賞に向かない長編ということではたぶん3本の指にはいる。候補になったと聞いて仰天しました。ありえない。

個人的には恩田さんと道尾さんが受賞するかどうかだけが興味の対象だったのですが、受賞作が決まってみると、受賞作も読んでみたくなりました。「ネガティブな興味」も含めて。

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