参考リンク:『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』公式サイト
あらすじ: 美しい女海賊アンジェリカ(ペネロペ・クルス)と再会したジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)。しかしジャックは、アンジェリカが不死の泉を見つけ出すために自分に近づいたのではないかと疑いを抱く。アンジェリカと史上最強の敵である黒ひげ(イアン・マクシェーン)と共にリベンジ号で船出したジャックだったが、そこには予想だにしない冒険が待っていた。
2011年14本目の映画館での鑑賞作品。
土曜日の18時半からの上映で、観客は30人くらいでした。2D字幕版を鑑賞。
同じ時間帯で3D吹き替え版が上映されていたこともあり、予想よりかなり空いていたのですが、3D版はまだけっこう混んでいるのでしょうか。
観終えての感想。
「あー、たしかに『パイレーツ・オブ・カリビアン』だねー、でもまあ、それだけだな……」
この『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』って、良くも悪くも、「シリーズの続編としての枠組みを守っている作品」なんですよね。
今作から監督が交代し、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイという主要キャストが抜けてしまったことが、かえって「保守化」を生んだのかもしれません。
アクションはそれなりなのですが、全体にアッサリ風味。
「おお、すごい!」と唸るようなシーンは無いし、海賊なのに海戦シーンや船の上での場面は少なめ。
ストーリーも盛り上がる場面はほとんどなく、「ああ、もう終わりか……」という感じ。
陸上での「生命の泉」探しは、まるで『インディ・ジョーンズ』です。
「聖杯」なんて、まさに『インディ・ジョーンズ』だしねえ。
人魚と牧師の物語も、あまりにありきたりすぎて、「これ、何の意味が……?」と疑問になってしまうくらい。
スペイン何か意味あるのか?と思ってみていたら、後半でけっこうやってくれたのはちょっと面白かったですけど。
ただ、この映画に関しては、ジョニー・デップのジャック・スパロウにまた会えた、ということで、それなりに納得はできてしまうんですよね。
もともとシナリオは支離滅裂なシリーズだし、驚かされるようなアクションはなくても、スパロウ船長がいれば、まあいいか、と。
「小さくまとめた、期待ほどのことはない続編作品」ではあるのですが、その一方で、「まあ、かろうじて『可』くらいだな」という気もします。
もともとそんな「超大作志向」の映画じゃないんだし、ジョニー・デップのジャック・スパロウが好きな人にとっては、こんな感じでも作品が続いていったほうが良いのではないかな。