琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 ☆☆☆

『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』公式サイト

あらすじ: シャラマン王に見込まれて養子となった、ペルシャ帝国第3王子のダスタン(ジェイク・ギレンホール)は勇猛果敢な若者だった。ある日、敵国への武器供給の情報を得た王の腹心の弟ニザムと王子3人は協力し、軍を率いて聖地アラムトの制圧を成し遂げる。だが、聖地への進軍は王の怒りを買い、王は武器供与の証拠を示せと息子たちに迫るのだった。

2010年8本目の劇場鑑賞作品。字幕版を観ました。
公開最初の日曜日のレイトショーだったのですが、21時半からと遅かったためか、観客は十数人とやや寂しい感じ。

あのゲームが映画化されるなんてちょっと意外ではありましたし、これを『パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ』なんて銘打ってしまう商魂には違和感がかなりあるのですが、ストーリーは無茶苦茶ながらも、けっこう楽しめるアクション映画でした。
王女は「これが、絶世の美女…?」という印象ではあったのですが、主人公・ダスタン王子役のジェイク・ギレンホールは、かなり頑張っていましたし、ストーリーの矛盾を考える前にアクションシーンが連鎖するというつくりは、いかにも、ブラッカイマー。
ペルシャ」に対するハリウッドのイメージは相変わらずではあるんですけど。

ただ、ストーリー的には、ツッコミどころ満載。
悪玉は、どうみてもやる必要のないことをわざわざやろうとして墓穴を掘るし(まさに「蛇足」!)、そもそも、時間を戻せる「時間の砂」無敵すぎ。
こんなのがあったら、もう、「何でもあり」だよねえ。
とはいえ、派手な「ペルシャ風アクション」はけっこう面白いし、「時間の砂」をどこで使うのか、というのもそれなりに練られていて、「純粋に楽しめるアクション映画」としては、悪くない作品です。

アクセスカウンター