琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

綿矢りさインタビュー(注:音がでます!&『夢を与える』のネタバレが少し含まれています)

http://www.youtube.com/watch?v=xxduwAu-Ttg

 おお、動く綿矢さんだっ!
 このインタビュー映像を観て思ったこと。

(1)芥川賞のときに比べると、少し余裕ができたのか角が取れたとような感じ。
(2)綿矢さんはマウスを使わない。
(3)早稲田大学に4年間通ったくらいでは、方言っていうのは抜けないものなのだなあ。

 まあ、NHKの番組ということで、あんまり難しい文学的な話や興味本位のプラーベートの詮索は出てこないインタビューなのですけど(でも、本の内容をネタバレするのはやめてほしい……)、実は『蹴りたい背中』以後の綿矢さんの新作は『インストール』の文庫版に収録された『You can keep it.』だけなんですよね。逆に、よく3年間も書かずにいられたなあ、という感じです。きっと周囲の人も綿矢さんのことを大事にしてくれているのでしょう(本当に「書けなかった」のかもしれないけど)。
というわけで、

夢を与える

夢を与える

ついに明日発売です。本日24時からカウントダウン販売でもやりますか?というくらいの勢いなわけですが、文芸誌掲載時には「傑作」「失敗作」と評価が真っ二つに分かれた作品であり、僕もぜひ読んでみたいと思います。しかし、世間的には今、どうなんでしょうか綿矢さんって。あの芥川賞が3年前だから、あまり本を読まない人にとっては「そういえばそんな女の子もいたね」って感じなのかも。金原ひとみさんというのは、作家的には歳を重ねることがプラスになりそうな作風なのだけれど、綿矢さんの場合はいつまでも『蹴りたい背中』ってわけにもいかないし、官能的な描写で勝負するタイプでもないし、これからどこに向かうのか興味深いところではあります。

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