琥珀色の戯言

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「死刑になるなら払う」2ちゃんねる管理者、賠償拒否

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070320i301.htm

 西村氏は閉廷後、報道陣に対し、過去の訴訟で確定した賠償金などについて、「支払わなければ死刑になるのなら支払うが、支払わなくてもどうということはないので支払わない」などと、支払いの意思がないことを明らかにした。

 西村氏は、これまでに全国で50件以上の訴訟を起こされ、その大半で敗訴が確定。未払いの賠償金や、裁判所の仮処分命令に従わないことに対する制裁金が少なくとも計約5億円に上るとされるが、西村氏が自ら支払いに応じたケースはほとんどない。その理由について、西村氏は「踏み倒そうとしたら支払わなくても済む。そんな国の変なルールに基づいて支払うのは、ばかばかしい」と話した。

 もしこれが、「飲酒運転で子供をひき逃げしてしまった運転手、賠償拒否」とかだったら、まさに批難轟々になるのは目に見えています。法的に「賠償を命じられた」という点では、どちらも同じことなんですけど。
 これを読んで僕がいちばん感じたのは、「『2ちゃんねる』の管理人というのは、常人にはとても務まらないなあ」というものでした。いくら「払わなくても死刑にならない」からといって、法廷で支払いを命じられたものを「堂々と払わない」というのには、かなりの勇気と開き直りが必要なはずです。僕にはとてもムリ。もっとも、「払いたくても金がない」のかもしれませんが。

 この話を読んで、僕はカエサルのこんな話を思い出してしまいました。
 カエサルは、若い頃遊興にふけったり、人気とりのためのイベントや猟官運動を行ったために凄い借金があったそうなのですが(その額は、なんとローマの国家予算の10%!逆アブラモビッチ状態です)、彼の借金の額があまりに大きかったため、カエサルがどんなに借金漬けになっていても、債権者たちは、「カエサルが破産してしまったら、貸したお金が全部パーになって共倒れしてしまう!」と支援し続けざるをえなくなってしまったそうです。「借金」というのも、あまりに大きな額になれば、かえって借りた側の「武器」になることがあるのです。まあ、カエサルのようなカリスマ性が無い常人には、到底ムリな話ではありますけど。

 スケールもベクトルもちょっと違うエピソードではありますが、借金や賠償義務くらいでビクビクしないようにならないと、「大物」にはなれそうもありませんね。

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