
- 作者: 辛酸なめ子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/05
- メディア: 文庫
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辛酸なめ子さんが本名の池松絵美さん名義で書かれていたWEB日記『女・一人日記』の1999年から2001年分を編纂して収録した本です。
僕が「日記好き」であるということを差し引いても、かなり楽しめる本だと思いますし、辛酸さん(って、苗字だけだとかえってインパクトありますね)の作家活動のルーツもうかがえます。ああ、昔は進学校の取材とか、ポエトリーリーディングの体験記とかの仕事が多かったんだなあ、とか。
あと、この本を読んでいて、「英会話教室なんて行ってもあんまり意味ないかな」と思えたことは僕にとって大きな収穫でした。
というか、英会話教室って、対人コミュニケーションが苦手な人間にとっては、かなり辛いところみたいです。
「解説」で、光浦靖子さんが
最後に、大好きな元SPEEDの、新垣仁絵の個展を見に行き、仁絵本人を見たという日記です。さんざん興奮と賞賛を綴った最後に、この一行です。
「興奮してヒトエグッズを買い漁ってしまいましたが、なかには市販品に『ヒトエシール』を貼り付けただけのものもありました……」
なんで一行足しちゃうんでしょう?
と書かれていました。
まさにこの「一行足しちゃう」ところが辛酸さんの真骨頂であり、読み手にとっては「魅力」でもあるわけです。しかし、辛酸さんnが抱えているどす黒い部分と、明るいものへの無邪気なまでの憧れって、なんだかとても不思議なコントラストを示していますよね。




