琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

ポール牧さん

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050423-00000018-spn-ent

僕はポールさんに思い入れというのはないのですが、こういうニュースを聞くと、死にかたというのが後世の人に与えるイメージというのは、けっこう大きいよなあ、とか考えてしまいます。その人の「人生」においては、ほんの一瞬のことなのに。
ポール牧さんのような「笑い」を仕事にしている人にとっては、こういう亡くなりかたというのは、「死」という事実以上に悲しいものなのかもしれません。
だって、今までは「指パッチンの人」だったのに、これからは「ああ、あの飛び降り自殺をしたポール牧さん」というイメージで、みんなに語られる機会が増えるのでしょうから。
喜劇人なのに、そういう「悲劇の人」という眼で見られ、「笑ってもらえなくなる」というのは、たぶん辛いと思う。指パッチンの映像すら、悲劇の色彩になってしまうというのはせつない。
鬱病だったという話もありますし、好きでこういう死にかたを選んでしまったわけではないのでしょうが……

そういう意味では、不謹慎ながら、中島らもさんの亡くなりかたというのは、こうして時間が経ってみると、「らもさんらしい幕引き」だったのかもしれないなあ、と最近思います。
1ファンとしては、らしくなくても、生きていてほしかったという気持ちもあるけれど。

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