琥珀色の戯言

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『テキスト庵』10周年


本日、2009年12月12日は『テキスト庵』10周年の記念日。
10周年、おめでとうございます!
栄枯盛衰が激しいネットの世界にあって、10年間、ほとんど変わらないスタンス(そして外観)で続けていくというのは、本当に大変なことだと思います。

99.12.12 (EST)
オープン。誰も登録しなかったら寂しいので、どうかお情けを! しかし、先が読めません、このサイト。いつまで存続するのでしょうか。

ここから10年……いや、考えてみれば、実生活においての10年前はもう社会人で同じような仕事をしていたし、妻とも付き合っていたし、そんなに昔って感じでもないんですけどね。
ネットの世界では、100年くらい前のような気がするなあ。


参考リンク:新・ある中堅サイトの光芒(3)
↑に以前書いたように、僕がネットで文章を書き続けるきっかけのひとつが、この『テキスト庵』なので、『日記才人』『Read Me』と「テキストサイト紹介系サイト」が軒並み終了していったなかで、まさに「最後の砦」として頑張っておられるのは、非常に心強い。
まあでも、思いおこしてみれば、僕は『テキスト庵』でも、何度かケンカを売ったり売られたりもしましたし、迷惑ばかりかけていたような気もするんですけどね。
そういうのもまた、ひとつの「コンテンツ」だと鷹揚に構えておられる、運営者さんの懐の広さがあればこその10周年。

[テ庵]運営者からのそよ風(てゆーか、お知らせ)(2009)
しかし、↑のいちばん下にある「2003年からの『テキスト庵』アクセスランキング」を見てみると、実は、『テキスト庵』というのは、これほど簡便で「本当に誰かの文章を読みたい人」が(ものすごい数ではないとしても)利用しているサイトであるにもかかわらず、上位にランキングされているのは、ずっと同じサイトなんですよね。
僕にも、『テキスト庵』というのは、「小町さんの場所」だというイメージが、いまでもまだあるくらいです。
あと、『Urayasu Unlimited』に、ずっと憧れていたんだよなあ。ああいう「固有名詞がないのに、伝わる世界」が書ければいいのにな、と、ずっと思っているのですが、いまだに影すら踏めません。

現在は、「新参テキスト系サイト極寒の時代」で、「自分が書いたものを、誰かに読んでもらいたい」と思っても、なかなかそれが難しくなってきています。
有名サイトにトラックバックしても弾かれ、コメントしても埋没し、面白い記事をひとつやふたつ書いたくらいでは、2〜3日人が来るだけで、すぐに以前と変わらなくなってしまう。

個人的には、『テキスト庵』に、もっといろんな人が参加してくれればいいのにな、と思っていますし(まあ、それはそれで運営がキツくなっていまうかもしれませんけど)、登録も本当に簡単なので、興味のある方は、ぜひ一度「更新報告」してみていただければ幸いです。
しかし、最近はもう「テキストサイト」どころか、「テキストサイトを紹介するサイト」すら下火になってきていますよね。今から思うと、僕はいちばん自分にとって面白い時代のネットを体験してきたのかもしれないなあ。

参考リンク『テキスト庵』はこちらです。

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