琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

ソラニン ☆☆☆


ソラニン メモリアル・エディション 初回限定生産2枚組 [DVD]

ソラニン メモリアル・エディション 初回限定生産2枚組 [DVD]

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
浅野いにお原作の人気コミックを宮崎あおい高良健吾主演で映画化した音楽青春ドラマ。自由を求めて会社を辞めた芽衣子は、フリーターをしながらバンドを続ける恋人・種田と同棲生活を続けていたが…。特典ディスク付きの2枚組。

宮崎あおいさんは、やっぱり凄いよなあ、観終えてそう思った映画でした。
内容的には、もう40の声が聞こえてくる僕には「モラトリアム推奨映画なのかこれは?というか、芽衣子うざっ!でも宮崎あおいだから許す!」という感じ。
僕はこの映画の前半部の「自分探しと現実のあいだで、お互いに『普通にしか生きることができない、つまらない人生を送ることを約束されている自分』へのもどかしさを、相手の『夢』を応援するという形で誤魔化しながら付き合っている種田と芽衣子」の描写は、けっこう好きなんですよね。本当に「痛み」が伝わってきます。
こんなふうにして、人は「大人になること」と向き合っていかなきゃいけないんだよな、って。

でも、この物語にとって、ターニングポイントになる、「ある出来事」については、原作漫画のときから、「何その安易にドラマティックにしようとする御都合主義?」としか思えませんでしたし、この映画でも、その直前の演出があまりにありきたりで、不謹慎にも「おっ、フラグ立った!」とニヤニヤしてしまったんですよね。
僕はむしろ、「あんなこと」が起こらなかった世界で、二人がどう現実と折り合いをつけていこうとしたのか、それが観たかった。
まあ、それじゃあまりにも「退屈」だろうし、宮崎あおいさんの見せ場が無くなっちゃいますが。

ところで、宮崎あおいさんが歌っているのを観て、僕は「あっ、渡瀬マキっぽい!」と思いました。
声とか歌いかたが、ちょっと似てるんですよね(あくまで僕の印象ですが)。
宮崎さんの歌は、うまくはないし、ボーカルとしては声量が不足しているのが致命的なんだけど、それでも、「聴かせる」ものはありました。

おっさんとしては、「人生そんなに甘くないだろ、そんなんで会社辞めてどうするんだ!」とか言いたくなるところはありますが、宮崎あおい好きにはそれなりに楽しめる映画だと思います。

アクセスカウンター