
あらすじ
「アベンジャーズ」シリーズをはじめとしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で中心的役割を担ってきたヒーローのキャプテン・アメリカを主役に描く、「キャプテン・アメリカ」のシリーズ第4作。初代キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースから最も信頼され、ヒーロー引退を決めたスティーブから“正義の象徴”でもある盾を託されたファルコンことサム・ウィルソンが、新たなキャプテン・アメリカとなった。そんなある時、アメリカ大統領ロスが開く国際会議の場でテロ事件が発生する。それをきっかけに各国の対立が深刻化し、世界大戦の危機にまで発展してしまう。混乱を収束させようと奮闘するサムだったが、
2025年映画館での鑑賞3作目。平日の朝からの回で、4DX日本語吹替版。観客は3人でした。
正直、わざわざ4DXで観なくてもよかったかな……とは思いました。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降、『スパイダーマン』シリーズを除いては、いまひとつ盛り上がりに欠けているマーベルのヒーロー映画、鳴り物入りで登場した『エターナルズ』がパッとせず、話題になったのは『デッドプール&ウルヴァリン』や『ヴェノム』シリーズといった「悪童系ヒーロー」ばかり。
fujipon.hatenadiary.com
fujipon.hatenadiary.com
『エンドゲーム』があまりにも綺麗な終わりかただっただけに「あの続きをまだやるの?」という気はしますし、ヒーローものでも「ポリティカル・コレクトネス」を意識しすぎれば「なんか違う」と白けられ、無視すれば「時代に合っていない」と叩かれる、という状況で、なんだか手詰まり感はあるのです。
なんのかんの言っても、キャプテン・アメリカはスティーブ・ロジャースであり、クリス・エヴァンスだろう、と言いたくなってしまうのですが、「新しい『キャプテン・アメリカ』は、「先代キャプテン・アメリカと比較され続けられるサム・ウィルソンと演じているアンソニー・マッキーの葛藤と克服の物語、にもなっています。
結局、マッチポンプというか、内輪揉めで諸外国を巻き込み、先制攻撃を仕掛けておきながら「ごめん、あれナシね」と謝れば許してもらえる超大国アメリカのご都合主義と、毎回仲間内でばっかり戦っている『アベンジャーズ』に苦笑せざるを得ませんでした。
ただし、ものすごくつまらないかと言われると、観ているあいだは、それなりには楽しめます。
最近のマーベルのヒーローものって、ポリコレ重視か、あえてポリコレをスルーするスタイルかの両極端な印象だったので、久しぶりに「普通のスーパーヒーロー作品」を観たなあ、これでいいんだよなあ、と。
最近のヒーローものは、ニッチなところを狙いすぎていて、なんかモヤモヤしていたのですが、この「ブレイブ・ニュー・ワールド」は、どんな変化球が来るかと身構えてきたらど真ん中のストレートで見逃し三振、みたいな内容でした。
すっかりマンネリ化しつつある「マルチバース」じゃないだけでもかえって新鮮。
上映時間も本編は2時間もなくて、比較的観やすいですし。
僕自身はマーベルのヒーロー映画はかなり観ているつもりですが、テレビシリーズはほぼ未見なので、アメリカの配信ドラマシリーズでの『新キャプテン・アメリカ』を踏まえたストーリーは「これ、誰?」「それ、どういう意味?」という???の連続ではありました。
マーベル作品の熱心なフォロワーじゃないとさっぱりわからない、というレベルではないのですが、気になるといえば気になるし、だからといって、マーベルのテレビシリーズをずっと追いかけるのはハードルが高すぎる。
最近、洋画にヒット作品が少ない(新型コロナ禍の影響はあるにせよ)なかで、ひさしぶりの王道マーベルヒーロー映画を楽しみにしていた日本の観客にとっては、「これでいいんだよ」と「なんかよくわからないところで話が進んでいて、置いて行かれた感じ」が入り混じってしまうのではなかろうか。まあ、みんなそんなにヒーロー映画の細部にこだわらないのかな。
新キャプテン・アメリカは、ワカンダ製という翼のアクションがかなり多彩になっていて、これまでの「盾と打撃」から、かなり攻撃力は上がっている印象です。アベンジャーズの中では、アイアンマンとソーが対空能力が高い大量破壊兵器で、ドクター・ストレンジは「もしもボックス」的なチート能力があります。
あとのヒーローは最新兵器への対応は難しそうだったのですが、アイアンマン不在の次期『アベンジャーズ』では、キャプテン・アメリカが戦力的にも大きなウエイトを占めそうです。
うーむ、良くも悪くも「普通のスーパーヒーロー映画」で、あまり書くことないなあ、困った。
つまらなくはないです。でも、なんだか、いち観客としては、置いてけぼりにされたような『キャプテン・アメリカ』でした。
トランプ大統領がウクライナと「鉱物資源協定」を結んだ、というニュースを聞いたばかりのタイミングで、この映画を見ると、サディアス・ロスのほうが、よっぽどアメリカの大統領として、世界に対して「良心的」ではないか、とか、考えてしまいました。








