琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

雑記

「凡庸」の哀しみ

自分の凡庸さ - finalventの日記(2009/5/10)僕は子どもの頃、もっと「普通」になりたかった。 勉強はそこそこできていたけれど、周りの大人に「おとうさんはおいしゃさんだから、べんきょうできるのもあたりまえよね」と言われるのがものすごくイヤだった。 …

「SMAPの草なぎ剛が公然わいせつの容疑で逮捕」への雑感

「SMAPの草なぎ剛が公然わいせつの容疑で逮捕」というニュースを耳にしたときは、一瞬、「米倉涼子が行方不明に!」のような、ドラマや映画のプロモーションなのかと思った。 その「公然わいせつ」の内容が、「公園で酒に酔って騒ぎ、全裸になって騒いでいた…

彼女がスケッチ大会で「特選」を獲った絵

才能のない子にどうやって美術への進路を思いとどまらせるか(はてな匿名ダイアリー) ↑のエントリを読んで、ちょっとモヤモヤしていたことなど。 最近ある女性に聞いた話。 彼女は子どものころから絵を描くのが好きで、学校のスケッチ大会では、いつも賞を…

僕とブログ

僕はブロガーとして今日はてなに来ました。ブロガーとして、というのは、プロの嘘つきとして、ということでもあるのですけど。もちろん、ブロガーだけが嘘つきなのではありません。みなさんも御存知のように、コメンテーターもブックマーカーもまた嘘をつき…

悪魔と若き名医

昔一度テレビアニメで観て以来、忘れられない童話を再現してみます。 中世のある国での話。 医者になるための勉強をしていた若者がいたが、なかなか成績が上がらずに悩んでいた。ああ、このままじゃダメだ、でも、いまの自分の力では、医者になるのは無理か…

子どもが、笑わなくなった。

一昨日の夜、妻の実家から帰ってきた妻と息子。遅い夕食のあと、妻がこんな話をしてくれた。「あのね、今日気づいたんだけど、うちの子、なんだかここ数日、笑わなくなってたんだよ。おばあちゃんが『○○く〜ん!』って近づいてきたときにはニコニコしてるの…

「ネット上で他者を責めるための『論理』」の危うさ

僕は基本的に、「コメントへのレスはしません。そのかわり、第三者への誹謗中傷やスパムコメントでなければ消さない」のですが、良い機会なので、ひとつ書いておこうと思います。 マンナンライフ事件は、やっぱり「事故」だと思う。(琥珀色の戯言) ↑のコメ…

「新しい物語」の絶滅

「新しい物語」は本当に必要なのか? - Hopeless Homeless ↑はとても興味深いエントリでした。 「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)2005年10月号で、恩田陸さんと鴻上尚史さんがこんな話をしておられました。 鴻上:たぶん、チェーホフは役者も選ぶん…

僕の「プチ鉄子の旅」

今年の夏休み(といっても9月中旬)なのですが、出産間近の妻と1週間北海道を旅行しました。 スピード違反で捕まったり、旭山動物園で平日にもかかわらずあまりにも人が多くて驚いたりもしましたが、なかでも印象に残ったのが、この「釧路湿原駅」だったの…

僕が苦手だった彼女

彼女は仕事ができたし、周囲にもしっかり気配りができる人だった。 絶世の美女、というわけではないけれど、学生時代は、「実はあの子、いいと思わない?」と誰かが口火を切れば、みんなが「俺もそう思ってた」と同調するくらいの「気になる子」だったのだろ…

「歴史」という物語

あなたは、「村上スピーチ」の何が素晴らしいと言っているのですか? ↑のエントリに対して、こんなコメントがありました(この人のブログはアフィリエイトだけみたいなので、クリックしないほうが良さそう)。 青島 2009/02/22 21:22 100年後を考えてみな…

「滋賀県」の悲劇

↑の三浦しをんさんの本のなかで、こんな話が紹介されていました。 (「滋賀の苦しみ」というタイトルです) 先日、Nさん(滋賀県出身)と天気の話をしていたら、Nさんは突如として、 「ぐぬぬ、天気予報……!」 と、憤怒の表情で身悶えしだした。 「三浦さ…

「そうですよね、私、おかしいですよね」

昨日のエントリの続き、みたいな話になってしまうのだけれども。お母さんと子ども(空中キャンプ 2008/3/18)↑は1年近く前に読んだ話なのだけれども、当時は、「なんかヒステリックなお母さんだなあ」という印象ばかりが残ったような記憶がある。 今回、あ…

「子育て」という小さな戦争

千葉県松戸市の常盤平団地で6日、23歳の女性宅が全焼し、焼け跡から子ども3人の遺体が見つかった火災で、子どもを残して病院に出掛けていたと説明していた田之口さんがその後、松戸東署の調べに「パチンコに行っていた」と話していることが7日、分かっ…

(プチ)パチンコ依存から脱出するための8か条

(1)所持金をなるべく最低限にする。ギャンブルに行くときに「余裕を持つ」のは危険。 (2)パチンコ雑誌を買わないようにする。「情報」を得ると、その台を打ってみたくなる。依存対象の情報には極力接しないほうがいい。競馬も新聞読むと馬券買いたくな…

僕が苦手なもの。

この「ケーキの上にのっているサンタクロースとかトナカイの小さな人形みたいなやつ」が、僕は昔から苦手なのです。 食べちゃうのはなんだか残酷な気がするし、さりとて、捨てちゃうのはかわいそう。ゴミ箱の中で泣いてるような気がする。 結局、冷蔵庫の片…

僕がサンタクロースに別れを告げた日

いまどき親のサンタ対策&サンタとの別れどき | エキサイトニュース ↑の記事を読んで思い出した「僕がサンタクロースに別れを告げた日」のこと。 もう30年近く前のクリスマスの話。 当時ずっと、僕の家では、クリスマスイブは家族でケーキを食べ、 翌朝起き…

「コミュニケーション能力」について考える

コミュニケーション能力という幻想 - ハックルベリーに会いに行く(2008/12/21)↑のエントリを読んだことをきっかけに、「コミュニケーション能力」について思いついたことなどあれこれと。最初に頭に浮かんだのは、押井守監督のこんな言葉でした(押井監督の…

「いつか、男も女も萎えていく」

Amazonのカスタマーレビュー:わしズム 2007年 5/18号今日、↑を読んでいたら、とても心に引っかかるレビューがありました。 最も参考になったカスタマーレビュー16 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 衝撃でした。, 2007/4/…

ネット社会の「早すぎる絶望」

努力することよりも諦めることのほうが難しい。 - SENTIMENTAL BOY’S VIOLENT JOKE ↑のエントリを読んで。 北野武監督の『アキレスと亀』は、まさにこんな感じの映画でした。 会社での出世や政治の世界などでは、「生きているうちが勝負」ってところがありま…

「取り返す」こと

失ってしまったものを取り返そうとすると、かえってより多くのものを失うことってよくあるよね。 失った時点で、それはもうゼロになってしまっているのだから、それが自分のものだった、という先入観をリセットしなければいけないんだ。 そうしないと、「こ…

才能あるレジのおばさんを「給料」だけで評価するのは間違っている

才能あるレジのおばさんにはそれ相応の給料を払ったほうが良い(コトリコ 2008/12/1)↑のエントリを読んで、僕も「こういう人がもっと優遇される社会であってほしいなあ」というようなことを考えました。 誰が言ったのかは失念してしまったのですが、日本を訪…

アマゾンって……ジャングルの?

※これは実話です。 最近驚愕したこと。 職場の飲み会で、専門職(っていうか看護師さんです)の20代の女性たちと話していたのだが、われわれ30代男性が3人で「Amazonの便利さ」について力説していると、彼女たちは、なんだか怪訝そうな顔をして黙って聴いて…

ヒシアケボノが差されたマイルCSの思い出

あれは僕の大学時代が終わろうとしていた1995年の秋のことだった。 僕は1995年のマイルチャンピオンシップを、当時お気に入りだった後輩女子と二人で、秋風が舞う某地方競馬場で観ていた。どんなキッカケでそういうシチュエーションになったのかは、もう覚え…

鮨屋にとっていちばん嬉しい客

昨日ラジオで聴いた話。 「あなたの店にとって、いちばんいいお客さんとは?」と問われた銀座の有名な鮨屋の店主が、こんなふうに答えていたそうだ。 うちにとっていちばん嬉しいお客さんは、「いっぱい食べてくれる人」だねえ。 「鮨」という食べ物に対して…

ネットでものを書いていると

ネットでものを書いていると、ギスギスした性向がつちかわれていくのではないか。 ↑のようなことを最近よく考えている。 僕はもともとあまり自己主張が強いタイプではなく、「周りにあわせる」ことを最優先にしてきたのだけれども、このところの自分を見直し…

『文章が上手い人の特徴』を書いた増田さんへ

文章が上手い人の特徴(はてな匿名ダイアリー) ↑のエントリを読んで。 たぶん私は「素材」が重要だと思ってる。それ以外の努力を軽く見てる。書いてることの内容が良ければ、あとは読み手が頑張ればいいじゃん、と思ってる。読み手のために頑張るってバカバ…

「助手席のパパス」から学んだこと

親と自分,自分と子(たけひこ日記(2008/11/6) うちもうじき。無事生まれたら、トラックバック送ろう。 というid:takehikomさんの「はてなブックマークコメント」を見てから、「そろそろ生まれたかな……」と、ずっと気になっておりました。 本当に、おめで…

昨日、子供が生まれた。

昨日、子供が生まれた。妻の妊娠をはじめて聞いたときには、正直「あと1年くらい(子供ができるのが)遅かったらよかったのに……」と思ったのだ。 たぶん、子供ができなかったら、ずっと同じことを思い続けていたのだろうけど。初産で予定日まであと1か月近…

「その場から走り去っていった元同僚」の話

こんな話を聞いた。 3人が配属されていた部署で、そのうちの1人が鬱で休職してしまった。 もともと3人でもかなり限界に近い仕事量だったのだが、人員補充もなかったため、残された2人は本当にキツイ状態で仕事をしていたそうだ。 先日、その2人のうちの…

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